fuwauta

詩とは読み手の思うままに
Words x Photos x Pieces Since 2005

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ふと最近、過去を振り返る機会があって

どんどん掘り進めていたら

残していた宿題に気づく


今の自分が長らく会っていない昔の自分と

対話しているような感覚を得て

その当時の自分の言いたかった事を辿る


そうしてやることで

あの頃の言葉や自分を救ってあげることが

できるような気がしている


置いてきてしまった言葉の本質を

直しながらのんびりと追いかけていく

解釈は、読み手の思うままに

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言葉にできなかったことを

こうやって言葉にしていくこと


その中で変わらないものを

自分の中から見つけ出すこと


なんのクモリもクスミもない

透き通って曲がらない志


どれだけ周りが変わってしまっても

相変わらずの自分でいるための志

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明日この世界が終わったとしても

最期に良かったと想える自分でいよう


分厚い長編の小説を読み終えて

その世界に浸りながら本を閉じる時のように

満ち足りた僕でいることにしよう


明日も物語の続きを書くことができますよう

そしてずっと変わらず唯一の物語でありますように

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遠くの世界へ行ってしまった君へ

帰っておいでよとは言わない

間違っているとも言わない

君に言いたいことは何もない


ただ、その生き方について

肯定することが出来なかった

否定することになってしまいそうで

これ以上の感情移入を避けた

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成算の持てる明日なんてないからこそ

明日を創造しようと必死に藻掻く


そのとき必死だった自分が

明日の自分の存在を肯定していく


たとえ辛く悲しい日々であっても

それを信じて1日ずつ明日へ繋ぐ


ぼんやりした輪郭が実線になる感触

白黒だった体に血が巡っていく鼓動

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その生涯の核心の部分で

求めた答えと巡り合えたなら

重ねた失敗の代償以上に

意味のある事だったと想える



得た瞬間には確証がなくても

その後の数十年で受け止めて

僕の中でカタチとなるのなら

それは本望だったと想える

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綺麗ごとだけ並べて

出来た道を歩くことが

あの時に出来た精一杯だった


物事を見極めた上で

それを敷き詰めて並べた道を

歩く事が出来たなら

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この先どれだけ言葉を紡いでも

僕の想いは決して届くことはない


それでも僕は続けようと思った


この先再び逢うこともなく

霞むほど遠くへ行ってしまっても


だからこそ君を詩おうと思った


この想いが消えてしまわぬよう

届かない詩を今日も送る

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何気ないスペース

埋まることのない行間


言葉が出ないほどに

見惚れた夕焼けの空


ただ沈んでいく太陽を

名残惜しく想う


この瞬間に僕が想うこと

それを紡いでいく

観覧車


必ず乗り越えなくてもいい

耐え続けるだけでいい時もある

そう想うと少し荷が下りる


目を凝らして突き止めた真実

また過去の記憶に救われて

深く沈んでいた体が浮上してゆく


残りの人生

あと何度すれ違ったら

君の本心に逢える?

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空くまで君の望むカタチを願っていた

その言葉の通りに受け取って飲み込む


戦いの後のつかの間の休息

足りない部分を繋ぎ合わせる充足


矛と盾を以てしても説明できない

再び空を見上げるための手段

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カタチのないものを

カタチにすることが

僕に与えられた使命で

あるならば



僕が見ている世界と

感じた言葉を

切り取って君へ発信するよ



どうか10年後の君に

この想いや価値観が

届きますように

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何が正しいかなど分からない

だからこそ受け取りすぎない


必要以上のコトバも

その裏の意図や思惑も


今信じられるものはひとつだけ

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絶え間なく行き交う車と

眩しく光るビルの光


賑やかな足音や騒音

立ち止まることを許さない


ぽつぽつと間隔を空けて

伸びる銀杏の樹が並ぶ


樹から落ちる葉は

冷たいコンクリートに溜まる


繰り返して街は生きている

来年もこの街を見ていたい

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何度だって言おう

君に救われて今の僕があるから


二度と逢えなくても構わないから

どうか元気で居てほしい


幸せな家庭を持って

健やかに暮らしていてほしい


幸せ以外の君を

想像したくないから

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必要以上に縛られるべきでは

ないとおもった


欲張りでもなんでもなく

両手に収まるほどのもの


この世にそれだけしかなく

代えのきかないもの


今の僕を構成する要素が

一つでも欠けてはならない


時として正論と雑音の

区別がつかなくなっても

たんぽぽ


嘘も偽りもなく一生懸命に

創り上げてきたものが

否定されたとしても


それが僕の生き方だった、と

開き直るだけの強さと

かまわず突き進む信念を


理解されがたい点と

深い部分で愛されがたい点は

今に始まったことではなく


その先の先を描くことで

今の生き様を含めていつか伝わる

それが唯一の僕の願いだった

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きっと人生とは、過去と現在と未来を

行ったり来たりすることなのだろう


想像とは、そのためにある機能であり

頭の中でその境界を今日も行き来している



10年前に紡いでいたことが

今の僕にはもう描けなくて


そこに少しの淋しさを感じつつ

今の感性で紡いだ言葉も大切に想う

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僕がいなくても何事もなく回る世界に

落胆し嫉妬した日々も


先を作り上げる力や努力が

出来ない日々が続いた日々も


それらを意味付けするところまで来れた事で

今日を生きる僕の糧になっている気がした


あくまで主観である僕にとって

それらの日々すらも原動力になるのなら


やるべき明日を生きるために

息を整えて今日を終える

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あと何年、自分が全力で動けるか

近頃そんなことを考えるようになった

ときは永遠でないからこそ

今しかできないことをしなくてはならない

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僕にはもう故郷や馴染みや場所はない


いま自分の眼の前に見えているものが全て

僕はそれを大切に守る責任がある


そのためにそれ以外のものを捨ててでも

両手に収まる程の大切なものだけに集中できるようにした


今の君には大切なものがありますか?

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割と最近だった

自分の書いた言葉たちを

直視できるようになったのは


自分の中では完結した物語の

続きを書いているような気持ちで

言葉の奥の感情を掘り起こして


当時切り抜いた断片を辿り

もう一人の僕の痕跡を探す真夜中

フィクションのような現実

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分離した自分と、離れて10年以上経った


離れた時間も距離も心も

その長さ以上に薄まっていった


当時大切に抱きしめていたものは海の底へ沈み

その分軽くなった僕だけが浮かんで助かった


今思えば、二度と会わないでいいよう

あの時の僕が、今の僕を突き放すように

さよならをしてくれたんだと思う


だから、僕は今日も立っている

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心のゆらぎが止まらず

日々こなすだけの生き方だった

僕はそこに戻りたくなかった


求められた事に応えるだけが

生きがいであってはならない


圧倒的に足りないところから

築いていく過程でなければ

僕の性能は100%発揮できない


救って救われて、の関係を超えた先

築いて築かれて、の関係をつくりあげる

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見えない先まで見通す力がないから

なるだけ先が見えるように道を作る


何があっても僕の生き方は変えず

芯を持って進みそれを維持する


ただ疲れきったときは君の言葉が真に響く

遠い記憶の世界と現実世界を重ねて想う

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結局は、この地球上から記憶が消失した時点で

人の人生は夢であるかのように消えるのだと


少なくとも誰かが僕を忘れてしまった時点で

僕と言う存在はまたひとつ地球から薄れるのだろう


感情と表情と風景と言葉が

消えていかないよう足掻き続ける


僕の記憶と君の記憶の中だけで

保たれている小さな世界


僕が消えてもここにある言葉は残り続ける

no title



君の未来が明るいことを願う

僕と違って直向きに頑張れるよう

その頑張りが報われるよう


君の行く道が広く長いことを願う

目的地がはっきり見えるよう

暗い夜道も進めるよう



僕のようにならず

ひたむきに進むことを願う

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いずれ色褪せるからこそ

鮮やかに見える今を

全力で進みたいと思う


現状に概ね満足しながら

もう取り返すことのできない

色褪せた過去を懐かしむ


きっともう半分を切ってる

僕が自由で元気に動ける期間

そしてその後悔を埋める時間も

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あの頃の言葉を思い返しては

生きてきた歳月以上に言葉の重みを思い知る


あの頃の年齢も経験も追い越してしまったのに

僕はその感性には到底追いつけなかった


肌感覚も見ている景色もその辛かった経験も

全てにおいて僕よりはるか上だった


顔も名前も忘れても、そのコトバたちは

僕の心にこれからもずっと残り続ける



ブレブレだったって構わない

光の方へ向かって行けたのなら


何も見えなくなっても

何も聞こえなくなっても

僕の意志が続く限り

最後の最後まできみをおもう

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歩みを止めずに進む日々

たまに休みを差し込んで


その時間で次の一歩の準備をする

当たり前過ぎるのに昔はできなかったこと


それ以前に何にも向き合えていなかった

やるべきことへも余裕を作ることも


向き合うべき時も行くべき場所も

何より自分自身に嘘をつき続けた


ただそれを子供たちに教えたくないと思った

少しでも正しい道を進んで欲しいと思った


だからもう僕はそこへは行くことはない

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消したい過去も残したい過去も

紛れもなく自分が歩んだ道


ふと見た夕暮れに潔くなって

しばらくと眺める


絶対に残したい未来と

僕の中に残り続ける過去


6月末日の気温40度

はや回りする季節に重ねて視る今

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記憶の断片に惑わされることなく

すべきことだけに向き合うこと

それが言い聞かせてきたこと


全く分からないことや

経験したことのない状況下で


もがいてもがいて1日を終える日も

紛れを求めた判断が功奏した日も

それが繰り返される日々ならそれでいい



 守りたいものを守る我がままも

 獲たいものを獲る我がままも

 どちらも今思えば誤差でしかなく

 生き方の違いでしかないんだなと



 ただ、どれも

ありふれた日常だったということ

 とるにたらない風景だということ

 既にあるものの尊さに気づけたなら

 その先へ堕ちていくこともないのだから

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世界の一部しか見ず

他にあるであろう最善の答えに

気づかずに突き進む事が

正しいとは思えなかった



かといって頑張れる理由も

やり切る気力もなかったから

人が生涯に見られる世界は

限りがあると諦めていた



いまならば稚拙で陳腐な答えに

頭の中を支配されるくらいなら

今いる座標から斜め上を目指す

その先に届くよう生き抜く

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