2023年12月31日 はじめに ふと最近、過去を振り返る機会があって どんどん掘り進めていたら 残していた宿題に気づく 今の自分が長らく会っていない昔の自分と 対話しているような感覚を得て その当時の自分の言いたかった事を辿る そうしてやることで あの頃の言葉や自分を救ってあげることが できるような気がしている 置いてきてしまった言葉の本質を 直しながらのんびりと追いかけていく 解釈は、読み手の思うままに
2023年03月14日 志 言葉にできなかったことを こうやって言葉にしていくこと その中で変わらないものを 自分の中から見つけ出すこと なんのクモリもクスミもない 透き通って曲がらない志 どれだけ周りが変わってしまっても 相変わらずの自分でいるための志
2023年03月09日 遥か 明日この世界が終わったとしても 最期に良かったと想える自分でいよう 分厚い長編の小説を読み終えて その世界に浸りながら本を閉じる時のように 満ち足りた僕でいることにしよう 明日も物語の続きを書くことができますよう そしてずっと変わらず唯一の物語でありますように
2023年02月21日 心理的な距離 遠くの世界へ行ってしまった君へ 帰っておいでよとは言わない 間違っているとも言わない 君に言いたいことは何もない ただ、その生き方について 肯定することが出来なかった 否定することになってしまいそうで これ以上の感情移入を避けた
2023年02月12日 白黒だった世界に 成算の持てる明日なんてないからこそ 明日を創造しようと必死に藻掻く そのとき必死だった自分が 明日の自分の存在を肯定していく たとえ辛く悲しい日々であっても それを信じて1日ずつ明日へ繋ぐ ぼんやりした輪郭が実線になる感触 白黒だった体に血が巡っていく鼓動
2023年02月09日 その生涯 その生涯の核心の部分で 求めた答えと巡り合えたなら 重ねた失敗の代償以上に 意味のある事だったと想える 得た瞬間には確証がなくても その後の数十年で受け止めて 僕の中でカタチとなるのなら それは本望だったと想える
2023年01月24日 永劫 この先どれだけ言葉を紡いでも 僕の想いは決して届くことはない それでも僕は続けようと思った この先再び逢うこともなく 霞むほど遠くへ行ってしまっても だからこそ君を詩おうと思った この想いが消えてしまわぬよう 届かない詩を今日も送る
2023年01月13日 3周目の観覧車 必ず乗り越えなくてもいい 耐え続けるだけでいい時もある そう想うと少し荷が下りる 目を凝らして突き止めた真実 また過去の記憶に救われて 深く沈んでいた体が浮上してゆく 残りの人生 あと何度すれ違ったら 君の本心に逢える?
2022年12月31日 forever 空くまで君の望むカタチを願っていた その言葉の通りに受け取って飲み込む 戦いの後のつかの間の休息 足りない部分を繋ぎ合わせる充足 矛と盾を以てしても説明できない 再び空を見上げるための手段
2022年12月10日 カタチなきもの カタチのないものを カタチにすることが 僕に与えられた使命で あるならば 僕が見ている世界と 感じた言葉を 切り取って君へ発信するよ どうか10年後の君に この想いや価値観が 届きますように
2022年12月09日 街は生きている 絶え間なく行き交う車と眩しく光るビルの光賑やかな足音や騒音立ち止まることを許さないぽつぽつと間隔を空けて伸びる銀杏の樹が並ぶ樹から落ちる葉は冷たいコンクリートに溜まる繰り返して街は生きている来年もこの街を見ていたい
2022年12月08日 ずっと 何度だって言おう 君に救われて今の僕があるから 二度と逢えなくても構わないから どうか元気で居てほしい 幸せな家庭を持って 健やかに暮らしていてほしい 幸せ以外の君を 想像したくないから
2022年11月28日 周りの正論に 必要以上に縛られるべきではないとおもった欲張りでもなんでもなく両手に収まるほどのものこの世にそれだけしかなく代えのきかないもの今の僕を構成する要素が一つでも欠けてはならない時として正論と雑音の区別がつかなくなっても
2022年11月23日 詩と信念 嘘も偽りもなく一生懸命に 創り上げてきたものが 否定されたとしても それが僕の生き方だった、と 開き直るだけの強さと かまわず突き進む信念を 理解されがたい点と 深い部分で愛されがたい点は 今に始まったことではなく その先の先を描くことで 今の生き様を含めていつか伝わる それが唯一の僕の願いだった
2022年11月18日 その境界 きっと人生とは、過去と現在と未来を 行ったり来たりすることなのだろう 想像とは、そのためにある機能であり 頭の中でその境界を今日も行き来している 10年前に紡いでいたことが 今の僕にはもう描けなくて そこに少しの淋しさを感じつつ 今の感性で紡いだ言葉も大切に想う
2022年11月05日 呼吸 僕がいなくても何事もなく回る世界に 落胆し嫉妬した日々も 先を作り上げる力や努力が 出来ない日々が続いた日々も それらを意味付けするところまで来れた事で 今日を生きる僕の糧になっている気がした あくまで主観である僕にとってそれらの日々すらも原動力になるのならやるべき明日を生きるために息を整えて今日を終える
2022年10月08日 無害化されていく心 僕にはもう故郷や馴染みや場所はないいま自分の眼の前に見えているものが全て僕はそれを大切に守る責任があるそのためにそれ以外のものを捨ててでも両手に収まる程の大切なものだけに集中できるようにした今の君には大切なものがありますか?
2022年09月24日 真夜中の捜索 割と最近だった自分の書いた言葉たちを直視できるようになったのは自分の中では完結した物語の続きを書いているような気持ちで言葉の奥の感情を掘り起こして当時切り抜いた断片を辿りもう一人の僕の痕跡を探す真夜中フィクションのような現実
2022年09月13日 立ち続けること 分離した自分と、離れて10年以上経った 離れた時間も距離も心も その長さ以上に薄まっていった 当時大切に抱きしめていたものは海の底へ沈み その分軽くなった僕だけが浮かんで助かった 今思えば、二度と会わないでいいよう あの時の僕が、今の僕を突き放すように さよならをしてくれたんだと思う だから、僕は今日も立っている
2022年09月12日 ゆらぎ 心のゆらぎが止まらず 日々こなすだけの生き方だった 僕はそこに戻りたくなかった 求められた事に応えるだけが 生きがいであってはならない 圧倒的に足りないところから 築いていく過程でなければ 僕の性能は100%発揮できない 救って救われて、の関係を超えた先 築いて築かれて、の関係をつくりあげる
2022年09月11日 向こうに見えるもの 見えない先まで見通す力がないからなるだけ先が見えるように道を作る何があっても僕の生き方は変えず芯を持って進みそれを維持するただ疲れきったときは君の言葉が真に響く遠い記憶の世界と現実世界を重ねて想う
2022年09月10日 儚さ 結局は、この地球上から記憶が消失した時点で人の人生は夢であるかのように消えるのだと少なくとも誰かが僕を忘れてしまった時点で僕と言う存在はまたひとつ地球から薄れるのだろう感情と表情と風景と言葉が消えていかないよう足掻き続ける僕の記憶と君の記憶の中だけで保たれている小さな世界僕が消えてもここにある言葉は残り続ける
2022年09月08日 展望 君の未来が明るいことを願う僕と違って直向きに頑張れるようその頑張りが報われるよう君の行く道が広く長いことを願う目的地がはっきり見えるよう暗い夜道も進めるよう僕のようにならずひたむきに進むことを願う
2022年08月01日 色褪せること いずれ色褪せるからこそ 鮮やかに見える今を 全力で進みたいと思う 現状に概ね満足しながら もう取り返すことのできない 色褪せた過去を懐かしむきっともう半分を切ってる僕が自由で元気に動ける期間そしてその後悔を埋める時間も
2022年07月13日 追憶 あの頃の言葉を思い返しては 生きてきた歳月以上に言葉の重みを思い知る あの頃の年齢も経験も追い越してしまったのに 僕はその感性には到底追いつけなかった 肌感覚も見ている景色もその辛かった経験も 全てにおいて僕よりはるか上だった 顔も名前も忘れても、そのコトバたちは 僕の心にこれからもずっと残り続ける
2022年07月03日 義務と責任 歩みを止めずに進む日々たまに休みを差し込んでその時間で次の一歩の準備をする当たり前過ぎるのに昔はできなかったことそれ以前に何にも向き合えていなかったやるべきことへも余裕を作ることも向き合うべき時も行くべき場所も何より自分自身に嘘をつき続けたただそれを子供たちに教えたくないと思った少しでも正しい道を進んで欲しいと思っただからもう僕はそこへは行くことはない
2022年06月30日 6月末日 消したい過去も残したい過去も紛れもなく自分が歩んだ道ふと見た夕暮れに潔くなってしばらくと眺める絶対に残したい未来と僕の中に残り続ける過去6月末日の気温40度はや回りする季節に重ねて視る今
2022年06月29日 満ちて引く意味 記憶の断片に惑わされることなくすべきことだけに向き合うことそれが言い聞かせてきたこと全く分からないことや経験したことのない状況下でもがいてもがいて1日を終える日も紛れを求めた判断が功奏した日もそれが繰り返される日々ならそれでいい
2022年06月27日 夕暮れの帰り道 守りたいものを守る我がままも 獲たいものを獲る我がままも どちらも今思えば誤差でしかなく 生き方の違いでしかないんだなと ただ、どれもありふれた日常だったということ とるにたらない風景だということ 既にあるものの尊さに気づけたなら その先へ堕ちていくこともないのだから
2021年03月10日 座標 世界の一部しか見ず 他にあるであろう最善の答えに 気づかずに突き進む事が 正しいとは思えなかった かといって頑張れる理由も やり切る気力もなかったから 人が生涯に見られる世界は 限りがあると諦めていた いまならば稚拙で陳腐な答えに 頭の中を支配されるくらいなら 今いる座標から斜め上を目指す その先に届くよう生き抜く